歯周組織再生療法 ~リジェネレイティブセラピー~
板東歯科医院南昭和オフィスでは、歯周病の再生治療、審美、診断学に特化した臨床研究調査に携わり、歯周病学分野の科学雑誌の査読委員であると同時に、これまで100編以上の原著発表を行っている Pierpaolo Cortellini,MD (イタリア、フィレンツェ開業)に直接ご指導いただきました。
歯周組織再生療法とは?
歯周組織再生療法は、歯周病などで失った歯根膜、セメント質、歯槽骨といった歯周組織の修復を促す治療法です。歯周病が進行すると、歯周組織がどんどん吸収されていき、やがて歯肉や骨が失われます。歯肉や骨がないと歯を支えられなくなるだけでなく、歯が抜けた後インプラントでの修復も難しくなります。
しかし重度歯周病、喫煙者、糖尿病などの全身疾患をお持ちの方など状態によっては十分な再生が見込めないこともあります。ですので、適応症の選択が大事だとされています。
またオペにあたっては、事前に歯科衛生士による徹底的なクリーニングができていることが成功率を大きく左右します。
歯周組織再生療法の種類
■リグロス 「リグロス」とは、2016年より開始された歯周組織再生用剤の新薬の名前です。遺伝子組換え技術により製造したbFGF(ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子)を薬効とする、世界初の歯周組織再生医薬品とされています。エムドゲイン法と同様に用いられ、歯周組織の再生を促すことができます。 |
■エムドゲイン 「エムドゲインゲル」とは、2007年に先進医療として認められたブタの歯胚から抽出したEMDを元に精製した歯周組織再生用材料の商品名を指します。このエムドゲインゲルを、歯周外科手術で露出した歯根部に塗布することで、歯周組織の再生を促すことができます。 |