訪問診療・摂食支援 ~誤嚥性肺炎の予防~
訪問診療とは?
歯科医療もこの高齢化に対応すべく来院することの出来ない方のご自宅や入居施設にお伺いし、治療を行う訪問診療の制度があります。
こういった事情から板東歯科医院南昭和オフィスでも、地域医療の一環として、歯科医療の往診事業を行っております。この事業は、在宅の寝たきりの方、及び施設入所者(老人ホーム、老人保健施設、福祉施設など)の方々を対象に、歯科検診及び歯科診療を行うことで歯科口腔保健の向上を目指すものです。
私ども、一民間医療機関ではございますが、少しでも地域の皆様のお役にたてれば幸いに思います。
出典 厚生労働省 平成27年度 介護保険事業状況報告(年報)
当院は厚生労働省認可「在宅療養支援歯科診療所」です。
「在宅療養支援歯科診療所」とは、訪問診療を行うにふさわしい施設として厚生労働省が求める施設基準が備わっている診療所のことです。ご自身でお体を動かすことが難しい患者様や、認知症患者様に対応できるよう適切な研修を修了し、また実績も積むことで認定される制度です。
今後の訪問診療に求められること
歯科の往診は外来の昼休みなどの限られた時間、限られた人員、限られた器材で診療するといったイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?しかし現在では外来と同じような治療も可能となり、そのために様々な角度からのアプローチが必要とされてきます。例えば
■接遇 ■説明と同意 ■啓蒙 ■最新設備 ■仕組 ■情報提供 ■専用窓口 ■計画的治療
当院ではこれら一つ一つのことと真剣に向き合い、日々診療を行っております。
誤嚥性肺炎の予防に向けた摂食支援
板東歯科医院南昭和オフィスでは、治療と口腔ケアにとどまらず「摂食支援」にも力を入れています。いま日本の死亡率第3位は誤嚥性肺炎となっています。そして多くの方がその原因は誤嚥であると思われているようです。しかし誤嚥をするだけでは肺炎にはなりません。誤嚥性肺炎の原因は食べ物ではなく、原因は微生物であるからです。そしてこの微生物は単に口腔ケアをするだけでは除去できません。
そのため、自院の強みでもある「歯周内科の知識を持つ歯科医師」が口腔内の微生物の量を減らし、「接触支援の専門的な教育を受けた歯科衛生士」が口腔内の誤嚥の量を減らすことにより誤嚥性肺炎の防止に尽力いたします。
また我々は、「一般社団法人 日本摂食支援協会」に入会し、歯科医師、歯科衛生士ともに摂食支援に関する専門的な教育を受け続けています。
訪問歯科のメリット
①ご自宅の椅子やベッドでリラックスして受診ができる!
②待合時間なし!ご希望の曜日、時間帯にご自宅へ訪問!
③毎週付き添われて通院する介護者様の負担を軽減!
訪問歯科の対象となる方
■おひとりで通院することが難しい
■介護サービスを受けられている
■認知症や寝たきりの方
■パーキンソン病などの難病をお持ちの方
口腔ケアで肺炎予防
口腔ケアは認知症の予防にも効果的です。
近年、認知症の高齢者が増加傾向にありますが、噛める歯を維持することで認知症の予防に効果があることが、最新の研究調査で明らかになっています。
厚生労働省は、噛む能力が弱く、かかりつけの歯医者さんがない人ほど認知症になる確率が高くなる研究結果を発表しました。歯が20 本以上残っている人に比べて、歯が数本で入れ歯を使わない人の認知症リスクは1 . 9倍に、かかりつけ医院のある人に比べて、ない人の認知症リスクは 1 . 4 倍 になります。
歯を失う最大の原因は歯周病ですが、その原因となる歯周病菌は、歯磨き
だけでは取り除くことができません。歯を1 本でも残して認知症を予防
するために、かかりつけの歯医者さんで歯のクリーニングや定期的な
健診を受けましょう。もし、歯に異常を感じたらそのまま放置せず、受診
することをお勧めします。
もし、歯に異常を感じたらそのまま放置せず、歯科医院や歯科訪問診療を
受診することが大切であると思われます。
使用する器材
料金について
介護事業者様、介護者様向け出張口腔ケア講習会
板東歯科医院南昭和オフィスでは、口腔ケアの重要性を知っていただき、皆様の幸せやQOL(生活の質)の向上にい少しでもお役に立ちたいという思いから、口腔ケアの啓蒙活動の一環として、居宅介護支援事業所、通所施設、高齢者施設、障害者施設などで、ケアマネージャー様、スタッフ様、利用者様、ご家族様向けの口腔ケア講習会を無料で開催しております。
口腔ケアの重要性、8020運動、虫歯、歯周病、お口の健康とお身体の健康について(誤嚥性肺炎、動脈硬化、心疾患、脳疾患との関連性など)、口腔ケアの方法(ブラッシング指導、ワンタフト・スポンジ・歯間ブラシなど補助清掃機具の使用方法、入れ歯の装着・脱着・清掃管理方法など)を受講対象者にテーマを合わせて、専門家が分かりやすくお伝えいたします。