できるだけ削らない MI治療
MIコンセプトとは?
2000年、FDI(Federation Dentaire Internationale)が提唱した新しい予防的な治療の概念(ミニマル・インターベンション=Minimal
Intervention)で、「最小の侵襲」と和訳されています。
具体的には、虫歯のメカニズムを理解したうえで、正しい診断による治療計画に基づき、できるだけ歯質の侵襲の少ない処置を行うというもの。そのためには、患者さま個人のリスクを把握し、継続的に健康管理を行うことがきわめて重要です。
進化するMIコンセプト
MI コンセプトに基づく、Identify(診断)Prevention(予防) Treatment&Control(処置・管理)の3つのアプローチは、「単に歯を削らない治療」というものではありません。
たしかにMIの基本は、すべてのケースのすべての段階で原因とリスクを正しく診断し、健全部位をできるだけ残す“最小の侵襲”を心がけることです。しかし、最小の侵襲を心がけるあまり、審美的ではなくなり、そのことで皆様にストレスを与えてしまっては良くありません。皆様のご要望をうかがいながら、より健全部位を残す良い方法を検討し、導いていくことが大切です。
そして、口腔に問題を抱えた患者さまだけではなく、健康な人々も将来なり得る疾患の罹患リスクを診断し、予防的な処置により、現在の健康を維持・管理していくことが理想だと思われます。
(GC社 MI21.netより)