スポーツマウスガード

マウスガードってなに?

 スポーツでは、体のすべての部位で負傷する可能性がありますが、そのうち30%が口のけがといわれていることをご存知ですか?そういった高い割合のけがを防止するため、お口の中に装着するものが、マウスガードです。
 例えば、ボクシングやラグビーなどでお口の中に入れているマウスピースは、装着が義務付けられているので、有名ですよね。

スポーツによるお口のけが

 お口のけがのもっとも多い原因は、相手選手との衝突です。空手、ラグビーなどコンタクト系のスポーツはもちろん、野球などノンコンタクト系のスポーツでも用具などにより負傷することが多いようです。
 またヘルメットやフェイスマスクをつけるため、安全だと思われているアメフトなどの競技でも、あごの下からの衝撃には対処できないため、歯を折るケースが非常に多いので注意が必要です。

お口のけがは軽くないですよ!

 受傷した選手のうち約85%が医療機関へ未受診というデータがあります。それらの選手には、次のようなお口のけがの後遺症と思われる病変が多数あるようです。
① ケロイド状傷痕
② 歯の変色や位置移動
③ 歯の破損や脱落
④ 顎関節の異常

マウスガードの種類

① 市販マウスガード
スポーツ店で販売されていて、いろいろな種類があります。量産品のため適合性が悪いが、安価なため手軽に使用できるという利点もあります。また適合性の悪さをカバーしたボイルタイプ(加熱して、自分で適合させるタイプ)もありますが、強度が弱く、かみ切ってしまうことがあるようです。

② カスタムメイドマウスガード
歯科医院で作るマウスガード。型をとって精密に作るため、スポーツ中に脱落したり、咬みあわせが悪くなるという心配もありません。虫歯などがなければ、通常2回の来院で大丈夫です。

マウスガードとスポーツ能力の関係

① 噛みしめやすさが向上するので、握力などの静的筋力が増強する。
② 噛みしめの左右のバランスがよくなり、敏捷性、平行能力が改善する。
③ 咬みあわせが高くなることにより、脱力感が得られやすくなり、疲労しにくくなる。

マウスガードの正しい使い方

① 最初の調整が肝心
痛いところはないか、咬み具合は正しいかなど最初にしっかり調整しましょう。
② 不必要に噛みしめない
強く噛みしめすぎると、体の柔軟性に悪影響を及ぼします。
③ 保管と交換時期
水で十分流した後、ケースに入れて保管しましょう。交換は半年から1年が望ましいでしょう。しかし破損したらすぐ交換です。
④ トラブルが出たら
噛むと痛い、しゃべりにくい、違和感や吐き気がする、息がしにくい、口を開けると落ちてくる、あごがだるい、などの症状が出た場合はすぐ来院してください。

マウスガードが絶対に必要な選手

 矯正中、義歯使用、歯並びが悪い、といった選手はマウスガードがないと、思わぬけがをしやすくなります。