お口の精密検査、歯科ドッグ

精密検査について

 当院では、必要十分な検査と検査結果をもとにした正確な診断が歯科治療を行う上で非常に重要であると考えており、全体的な治療や専門的、審美的な治療を行う方に対して、治療前に精密な検査を行っています。

 これらの検査は綿密な治療計画を立てる際必要不可欠なものですので主治医の判断で必要な検査を行わせていただいています。皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

継続的に口腔内写真を撮ることは重要です!

 当院では今までの経験から口腔内写真を撮り続けることにより過去と現在の違いを発見し、疾患予防や早期発見、また疾患の原因究明などに役立てることができています。

 このように口腔内写真をはじめとして規格化された資料を継続的に収集することはゲストの皆様の財産にもなると信じています。

 なぜ写真が必要なの?と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、上記のような理由からどうしても必要なことですので、ご協力よろしくお願い致します!
 私たちもそういった継続的な資料を活用し、皆様の健口をお守りできるよう頑張ってまいります!

精密検査(基本検査も含む)の内容
口腔内写真(基本検査)
 術前と術後の比較や、治療中計画通りに進行しているかの確認などのためにお口の状態を写真で記録しています。
お口や顔貌の写真
 術前と術後の比較や、顔貌に対する歯の位置関係などを診断するために写真で記録しています。
歯周組織検査(1点法は基本検査、6点法は精密検査))
 歯周ポケットの深さを計測し、歯周病の状態を把握します。治療の各ステージ終了後には歯周組織検査を行い、再評価を行う必要があります。
パノラマレントゲン(基本検査)
 お口の中の全体的は問題を把握するために撮影します。
セファロレントゲン
 矯正治療を行う際は歯の移動量の予測や矯正治療後の歯の移動量の計測を行います。矯正治療を行う際の規格されたレントゲン写真です。
デンタルレントゲン14枚法
 パノラマレントゲンでは全体のピントが甘くなるため、歯の問題点を診査するために撮影する精密なレントゲン写真です。フィルムが小さいので全部の歯を撮影するには10~14枚の撮影が必要です。
CT
 埋伏親知らずの抜歯、骨の病変、インプラント治療の診査などの目的で撮影します。埋伏親知らずの抜歯では、歯と太い神経の位置関係などを診査し、インプラント治療では、シミュレーションが欠かせないため必ず撮影が必要になります。
診断用模型作成
 かみ合わせや歯の形態の診断、またワックスを盛り最終的な状態のシミュレーション(診断用ワックスアップ)など行うため歯型を取り模型を製作します。
フェイスボートランスファー・CRバイト採得
 頭部と上顎の位置関係を記録と、上顎と理想的な下顎の位置関係を診査するために行います。
位相差顕微鏡を用いた細菌検査
 お口の中に細菌がどのくらい存在しているかを確認するために行います。なおこの検査では、存在する細菌の種類までは同定できませんので、精密検査(リアルタイムPCR)を行う必要があります。
リアルタイムPCR
 お口の中のプラークに存在する細菌の遺伝子検査を行い、存在する細菌の種類を同定します。当院では歯周病の3大原因菌と言われるレッドコンプレックス(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌)と重度歯周病に関連するA.a.菌、口臭や嚥下性肺炎に関連するF.n.菌の5種を計測することが可能です。
RDテスト
 RDテスト「昭和」は唾液中のS.mutans,Lactobacilliなどのう蝕原因菌数の多少を反映し、菌数に応じた変色の程度から口腔内の衛生状態を判定するものです。
唾液検査
唾液の性状から歯の健康・歯ぐきの健康・口腔清潔度など6項目の診査を行います。
口臭測定
 口臭の原因となる成分のうち、硫化水素とメチルメルカプタンの濃度を計測します。
身長測定
 小児の治療では、成長が年齢にあっているか判断するための指標の一つとして身長を計測します。
舌圧検査
 舌の圧力が20kPa未満で、舌運動の低下や節の形態異常があると摂食嚥下に障害が生まれる(食べにくい、飲み込みにくい)とされています。(日本補綴歯科学会、舌圧検査の指針)そのため特に高齢者や小児では舌圧を計測する必要があります。
口唇力測定
 口唇力が弱いと口呼吸になるといわれています。そのため口唇力の強さを測定します。
口腔内水分量検査
 口腔乾燥症になると食塊形成や摂食嚥下に障害が生まれる(食べにくい、飲み込みにくい)とされています。その確認のため、口腔内の水分量を検査します。